東京都立駒込病院 消化器内科の実績と特徴

東京都立駒込病院

■病院名

東京都立駒込病院

■所在地

文京区本駒込3-18-22

■特色

東京都のがん感染症の高度医療センターとして位置づけられ、
都道府県がん診療連携拠点病院である。

肝疾患を除く消化器疾患全般の診断と治療を行っているが、
入院患者の約6割は腫瘍の患者が占める。

早期がんの内視鏡治療を積極的に行っており、
特に早期食道がんの内視鏡的粘膜切除術(EMR)は、
88年、世界に先がけ当院で開発され、豊富な経験数を誇る。

早期胃がんや早期大腸がんに対する内視鏡治療も同様に積極的に行っている。
日本消化器病学会および日本消化器内視鏡学会の指導施設である。

■症例数・治療・成績

病床数49床、入院患者数は年間約1,400人である。

年間の内視鏡検査件数は、上部内視鏡検査約7,400件、
下部消化管内視鏡検査約3,500件、
内視鏡的逆行性胆管膵管造影約260件である。

※食道がん
早期がんでは、年間80例を超える患者の内視鏡治療を行っており、
07年までに約700例と全国でも有数の症例数である。

粘膜固有層までにとどまるものが最も良い適応である。

粘膜下層剥離術(ESD)も導入し、
大きさ、深達度などから症例に応じて施行している。

合併症としての出血は5例、穿孔は1例のみで、
食道粘膜がんに対するEMR/ESDの10年生存率は67%(食道がん死は0.4%)で、
外科手術例との間に有意差はない。

外科的切除に比べ、侵襲が少なくQOLの良好な利点がある。

外科手術不能な進行がんでは、外科、化学療法科、放射線科と連携し、
適切な放射線化学療法を行っている。

また、狭窄の強い例ではステントの挿入留置も積極的に行っている。

※胃がん
早期がんに対するEMR/ESDは年間約120例で、
早期胃がんに対する内視鏡治療は07年までに約990例である。

02年からはESDを導入し、最近はほとんどの症例でESDが行われ、
胃がん治療ガイドラインに準じた適応病変、
適応拡大病変に対する治療を行っている。

最近4年間(04~07年)に施行したESD381例における合併症は、
出血14例(3.6%)、穿孔6例(1.3%)であり、
他施設に比較して低い率である。

胃がん症例は早期がん、進行がんにかかわらず全例を対象に、
外科、化学療法科、内科間でディスカッションを行い、
患者のQOLを考慮した最良の治療方針を選択している。

※大腸腫瘍
大腸がん入院患者は年間約120例であり、
腺腫やがんの内視鏡治療を目的とした
07年の入院は360例程度である。
病変により切除法をEMR(267例)、

病変周囲粘膜を切開後に絞扼して一括切除を目指す辺縁切開EMR(20例)、
ESD(75例)に分けて選択し、クリニカルパスを作成して
安全で効率の良い治療を目指している。

ESDでは3例に出血、4例に発熱・腹痛、2例に穿孔を認め、
穿孔例は外科的切除を追加した。

ESDの雛易度、合併症のリスクは高いが、
従来は外科治療の対象病変が多く、
特に下部直腸の粘膜下浸潤がんが疑われる場合、
人工肛門造設術を含めた過大な侵襲を回避できることがあり、
外科と内科合同で症例を十分検討して治療方針を決定している。

進行がんでは、外科と緊密に連携し治療にあたっている。

※胆道がん・膵がん
臓器の特徴として大多数の対象は進行がんである。

年間約80例の入院がある。
閉塞性黄疸例では、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)や
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)、
内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD)などにより適宜減黄処置を行っている。

最終的な治療方針については、
外科、放射線診断部、化学療法科などとともに検討し、
最適な治療を決定している。

膵がんの中で局所進行手術不能例に対しては、
外科放射線科と連携し、術中照射と体外照射を併用することで
非治癒切除術に匹敵する成績をあげている。

局所進行胆嚢がんについては、
温熱・放射線・化学療法(三者併用療法)を行い、
平均予後9カ月と非治癒切除術と同等な予後を得ており、
QOLの向上にも有効である。

胆道がん、膵がんで遠隔転移が見られる場合は、
塩酸ゲムシタビンやS-1を主にした標準的化学療法を行っている。

■主な医療設備

CT、MRI、US、各種電子内視鏡、超音波内視鏡など。

■外来診療時間

月~金。予約(電話:03-3823-4890)または紹介状が必要。

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東京都立墨東病院 内科(消化器内科)の実績と特徴

東京都立墨東病院

■病院名

東京都立墨東病院

■所在地

墨田区江東橋4-23-15

■特色

悪性腫瘍、急性および慢性肝炎、
食道静脈瘤、炎症性腸疾患など幅広い消化器診療を行っている。

またERを併設しているため上・下部消化管出血、急性膵炎、
閉塞性化膿性胆管炎をはじめとする消化器救急疾患の治療も数多く行っている。

■症例数・治療・成績

消化器内科として入院病床約50床。
月間外来患者約1,000人。

年間約3,500件の上部消化管内視鏡検査を施行。

早期胃がん・胃腺腫などの上部消化管腫瘍に対しては
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:30件)を行っている。

下部消化管内視鏡検査は年間約1,600件施行。
肝細胞がんに対しては肝動脈塞栓術(80件)、
ラジオ波焼灼術(10件)を行っている。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)は年間120件施行。

■主な医療設備

電子ファイバースコープ、超音波(カラードプラ)、
CT(3D)、MRI、血管造影(DSA)

■外来診療時間

受付=月~金の午前8時30分~11時、土は午後3時まで。
他院からの紹介状、電話予約を取ることが望ましい。
土の消化器内科診療は不定期。

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国立病院機構災害医療センター 消化器科の実績と特徴

国立病院機構災害医療センター

■病院名

国立病院機構災害医療センター

■所在地

立川市緑町3256

■特色

経験豊富な専門医スタッフが肝胆膵・消化管疾患すべての分野をカバーする。

C型肝炎難治例に対し、ペグインターフェロン(IFN)+リバビリン治療や
新しい治療(治験)を積極的に行う。

肝がんは外科、放射線科との合同カンファレンスを通じて、
肝切除、局所治療(エタノ一ル注入、ラジオ波)、肝動脈塞栓療法、
持続肝動注療法など多彩な集学的治療を行っている。

内視鏡室には指導医・専門医を配置し、
救命救急センターと連携して救急症例に対応する。

通院治療センターで、消化器がんの外来化学療法を行う。
炎症性腸疾患に顆粒球除去療法、レミケード治療を積極的に行っている。

■症例数・治療・成績

07年度入院患者607人、外来新患1,397人。

07年新規IFN導入25例、新規エンテカビル導入2例、新規肝がん治療22例。

07年内視鏡検査件数は上部約2,600例、下部約1,400例、
上部および下部内視鏡治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術、
EMR:内視鏡的粘膜切除術など)

■主な医療設備

64列MDCT、MRI、DSA、SPECT、カラードプラ超音波装置(造影超音波検査)、
電子内視鏡多数、超音波内視鏡など。

■外来診療時間

月~金。初診受付は午前8時30分~11時。
(なお、紹介初診では医療連携室が窓口に)

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国立国際医療センター戸山病院 消化器内科の実績と特徴

■病院名

国立国際医療センター戸山病院

■所在地

新宿区戸山1-21-1

■特色

NBI(Narrow Band Imaging、狭帯域光観察)や拡大内視鏡により
消化器がんの早期発見・深達度診断に努めており、
早期がんに対しては積極的にESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を施行している。

肝がんに対するラジオ波焼灼療法を行っており、
特に肝疾患患者の生命予後改善を第一義とした集学的治療を心がけている。

入院患者の4割が消化器がんであり、
進行がんに対しては外来化学療法室の活用により
抗がん剤治療を積極的に行うとともに、
緩和ケア科との緊密な連携により終末期医療にも取り組んでいる。

このように、全人的な医療理念に裏付けられた
高度総合医療の実践が方針。

■症例数・治療・成績

06年4月~07年3月の1年間に当科へ入院した
消化器疾患患者総数は1,993人で、
食道がん51例、胃がん192例、胃潰瘍73例、十二指腸潰瘍28例、
大腸がん175例、原発性肝がん237例、急性肝炎32例、
慢性肝炎58例、肝硬変146例、膵がん83例などが主なものである。

07年4月~08年3月の1年間における各種検査・治療件数をみると、
上部内視鏡検査件数(治療を除く)6,032例、
上部内視鏡治療件数492例(食道ESD5例、胃ESD66例、胃EMR24例、
止血術186例、EVL+EIS67例、拡張術48例、胃瘻造設101例)、
下部内視鏡検査件数(治療を除く)2,135例、
下部内視鏡治療件数670例(ESD+EMR+ポリペクトミー666例、拡張術4例)、
小腸カプセル内視鏡18例、胆道内視鏡治療件数101例、
新規インターフェロン導入例51例、新規肝がん数34例、
ラジオ波焼灼療法124例、肝動脈塞栓術103例などであった。

内視鏡件数は近年飛躍的に増加しており、
01年における上部消化管内視鏡件数3,888例、
下部消化管内視鏡件数1,236例に比べると上部で1.7倍、
下部で2.3倍、総数では1.8倍と伸びている。

肝硬変診断から肝がんが発症するまでの期間は約7年だが、
肝がん発症後の生存年数は著名に延長している。

01~06年の調査によると、
肝がん診断時からの生存期間は中央値5.2年(315例)で、
当科における肝がん患者の5年生存率も53%ときわめて良好であった。

これは00年以降に導入したラジオ波焼灼療法を中心とした
集学的治療の効果と考えられる。

この結果、当科における肝硬変患者の死因のトップは
90~97年の肝がん死から01~06年の肝不全死へと入れ替わっている。

■主な医療設備

MDCT、MRI、PET、各種シンチ、
電子ファイバースコープ(上部消化管、小腸、下部消化管)、
超音波内視鏡(EUS)、ヤグレーザー、
腹部超音波・カラードプラ超音波診断装置。

■外来診療時間

月~金まで毎日5ブースで診療。
紹介状はあれば持参するのが望ましい。
このほか、セカンド・オピニオン外来としての対応も
医療連携室を通して予約可能。

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国立がんセンター中央病院 肝胆膵内科の実績と特徴

国立がんセンター中央病院

■病院名

国立がんセンター中央病院

■所在地

中央区築地5-1-1

■特色

肝臓、胆道(胆嚢)、膵臓のがんに対する内科治療専門施設として、
わが国最大の規模を有する。

肝胆膵外科をはじめ、放射線診断部、放射線治療部、
精神科とともにグループ診療を実施している。

■症例数・治療・成績

07年の入院患者数は1,011人で、
主な疾患は、肝がん631人、膵がん265人、
胆道がん115人(いずれも延べ数)である。

各疾患に対する標準的治療をはじめ、
病態や患者さんの希望により、
数多くの臨床試験も実施している。

膵がんは病態により、①手術で切除可能(20%)、
②手術で切|徐は不可能だが遠隔転移はない(30%)、
③遠隔転移があり手術が不可能(50%)、に分けられる。

ここでは②と③の治療を担当しており、
病状の軽減、QOLの向上を目指している。

化学療法を中心に最先端の治療法を積極的に導入し、
患者さんの状態やご希望に応じた治療や患者サポートを提供している。

切除不能な胆道がんに対しては、化学療法を中心に行っている。
胆道がん、膵がんともに、
既存の抗がん剤に対する効果が一般的に不良であるため、
新しい抗がん剤による臨床試験にも積極的に取り組んでいる。

肝臓がんに対しては病態に応じて、ラジオ波焼灼療法、
経皮的エタノール注入療法、肝動脈塞栓療法、肝動注化学療法、
全身性化学療法を実施している。
ラジオ波焼灼療法・経皮的エタノール注入療法による
5年生存率は60%であり、手術療法に匹敵する成績を有している。

■主な医療設備

MRI、CT、血管造影、血管造影下CT、核医学検査施設、
放射線治療施設、PET、内視鏡検査施設、超音波検査施設など。
相談支援センタ一、患者用図書室も設置。

■外来診療時間

月~金。

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